二足の草鞋を履くメリットとデメリット
私は兵庫県篠山市で「ささやま寺子屋塾」という個別指導塾を運営するかたわら、将棋普及指導員として大阪府豊中市の「川﨑子ども将棋教室」で講師を務めています。また、北千里イオンの5階にあるカルチャーセンターでも、こども将棋教室を担当しています。
「塾経営者兼・講師」と「将棋講師」。
いわゆる二足の草鞋を履いている状態です。
二足の草鞋を履く――1人で異業種の仕事を兼業すること。働き方改革が叫ばれるなか、よく聞かれるようになった言葉ですね。
二足の草鞋を履くことにはいくつかのメリットがあります
- 収入源が2つになる
うまくやれば単独の収入源より稼げる可能性があり、リスク分散にもなります。
- 様々な成長の機会がある
種類の違う仕事をかけ持つことで、2つの業界の知識や経験が得られます。
- コラボレーション
2つの仕事の技術や人脈をかけ合わせることで、新たな展開が期待できます。
二足の草鞋を履くことにはデメリットもあります。
- どっちつかずになってしまう
メリハリを付けないと、どちらの仕事も中途半端になってしまいます。
- 「深める」ことが難しい
「ひとつの仕事を極める」という視点でみると、成長は遅くなります。
- マルチタスク状態
2つの仕事を同時並行で行うと脳に負荷がかかり、生産性が落ちます。
私自身、こうしたデメリットにはいつも苦労しています。特に3つ目……私はマルチタスクが大の苦手なのです。
私でなくとも、誰しもそうだと思うのですが、マルチタスクは仕事の効率を低下させます。理由を一言でいうと、「業務の切り替え」に集中力を消費するからです。
たとえば「将棋教室のプリントを作る」「寺子屋塾の指導」という2つの仕事を1日で行うとき、「将棋プリントを作る集中力」「将棋から指導に気持ちを切り替える集中力」「指導する集中力」の3回、集中力を使うわけですね。
将棋教室でも「対局中に喋るな」と指導します。「将棋」と「会話」のマルチタスクを避けるためです。
マルチタスクの非効率性については、下の記事が分かりやすく解説していたのでリンクを貼っておきます。
https://toyokeizai.net/articles/amp/277954?display=b&_event=read-body
この記事ではマルチタスク状態を避けて効率よく集中力を使う方法についても詳しく述べられていて、めちゃめちゃ勉強になりました。
せっかく二足の草鞋を履いたのだから、しっかりメリハリをつけて、必ずどちらの仕事もモノにしたいと思います。