「人間は9タイプ」診断をささやま寺子屋塾の生徒に受けてもらったら教育改革だった
どうも。ささやま寺子屋塾の池です。
ささやま寺子屋塾は、私が講師・役員を務める、丹波篠山市の3か所で教室を持つ個別指導塾です。
今回の話は、その1つ、大芋教室で昨日あった出来事についての話です。
突然ですが、皆さんは『人間は9タイプ』という本をご存知でしょうか。
著者は『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』の坪田信貴さん。1300人以上の偏差値を劇的に上げてきた彼が、心理学に基づいて人間の性格を9タイプに分類。それぞれのタイプの人間関係がうまくいく方法を、実話も交えて詳しく解説しています。
先日、本屋でふと手に取り、軽く数ページ読んで……即買いしました。
もっと早く読めばよかった。
この本には、連携したアプリが公開されており、自分が「9タイプ」のどれにあたるのかを、90個の簡単な質問に答えることで診断することができます。
9つのタイプは「完璧主義者」「献身家」「達成者」「芸術家」「研究者」「堅実家」「楽天家」「統率者」「調停者」。皆さんもぜひ、下記URLから受けてみてください。
でも気を付けて下さい。
受けると、必ず本も買いたくなります。
さて、昨日、この診断を寺子屋塾の生徒にも受けてもらいました。
勉強の手を少し止めても、この診断は受けてもらう価値があると思いました。
一人一人の生徒のタイプとその特性――たとえば「○○タイプの人は、このように接するとやる気が出る」「××タイプの人は、このような声掛けを嫌がる」というような――を把握できれば、必ず指導の役に立つ。診断結果を100%妄信するわけではないけれど、活かさない手はない。そう考えたからです。
その結果。
得られたものは、想像以上に多かったです。
1.指導・声掛けがしやすくなった
ネガティブな要素をとにかく嫌う「楽天家」と診断された女の子には、今の点数や過去の勉強姿勢を反省するのではなく、何点上がるかという明るい未来を強調しました。結果、勉強のモチベーションを上げることに成功しました。この日はタイムトライアル形式で、とにかく楽しくノリノリで勉強する雰囲気づくりを心掛けました。効果はてきめん。普段逃げがちな方程式の勉強がはかどり、表情も明るくなりました。
2.生徒自身の自己理解が進んだ
「統率者」と診断された男の子。「統率者は、あれこれ指示されるのを嫌がる。その指示があいまいだと超嫌がるらしいよ」と本の情報を伝えると、「めっちゃわかる!」と目を丸くしました。これまで漠然と、なんとなく持っていた自分像に「統率者」という名前が与えられたことで「自分はこういう人間だ」という自己理解が進んだのです。自分が好き・得意なこと、嫌・苦手なことを自覚することで、どのように人生を歩むべきか方針が明確になったと思います。
3.自分の欠点も「個性」と受け入れることができた
この日、バイト講師として来ていた大学生にもこの診断を受けてもらいました。「調停者」タイプと診断された彼は、「楽な方に逃げがち」という悩みを持っていました。でも、これは「調停者」の「平和を愛し、競争を嫌う」という性質から派生したもの。欠点と言われる性質と引き換えに、彼は他のタイプにはない場を和ませる力を持っているのです。多分、そのことが無意識に彼を救ったのでしょう。彼は「調停者」のページを「あぁー……ほんまそれ」と呟きながら長いこと読んでいました。
「全ての生徒にとって正しい指導法」は存在しません。
多くの教育者が、そのことを理解しています。
でも、実際の教育の現場で一人一人の生徒に最適の教育を提供することは、至難の業といえます。画一の方法と比べて教師・講師に多大な負担がかかりますし、生徒の数が増えるほどその負担は増します。制度的にも、まだまだ変革が必要でしょう。
それをできる環境にいる私は、非常に恵まれていると心から感じました。
今後も思考停止することなく、文字通りの意味の個別指導を実践していこうと思います。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
ほかにも、何か面白い能力診断や自己理解ワークがあったら是非、教えて下さい!
ちなみに筆者は「研究者」「楽天家」「統率者」がほぼ同率でした。