池先生の一国一城ブログ

丹波篠山市の個別指導塾と将棋教室で講師をしている筆者が、日ごろ思っていることを書きます。ほぼ毎日更新。

人間の「凄み」の正体を運動の第二法則で考察してみた

こんにちは。池です。

理屈抜きに「この人、凄い!」って感じる時があります。

皆さんも経験があるのではないでしょうか。二言三言話しただけで、あるいは出会った瞬間から、ビシビシと伝わってくる「この人は他の人と何か違う」感。あの正体は何なのでしょうか。

 

地位や年収、能力の獲得、フォロワーの多さなど、その人の成し遂げた「成功」でしょうか。

たぶん、違います。

たとえば、誰かがIQテストでIQ120を叩き出したとしても、その人が20歳の大人か6歳の小学生かで凄さは全く変わってきますよね。

 

では、若くして成功を成し遂げる「成長速度」でしょうか。

一見それらしいですが、まだ足りない。

成長速度は「凄さ」を感じる人にある程度共通する特徴かもしれませんが、凄さの正体そのものではありません。

 

私が思うに、それは「加速度」。

「成長速度」を高める元となっている「成長加速度」です。

 

 

成長加速度という言葉は、私が今作りました(と思って検索したら、既に使っている方が何人かいました)。

あえて定義するなら「常に自分を変化させて成長し続けようとする姿勢」といったところでしょうか。

せっかくなので、この成長加速度について高校物理の授業風に考察してみたいと思います。

ニュートン運動方程式を以下に示します。

 

ma=(md^2 r)/(mdt^2 )=F

 

式を見て分かる通り(わからんわ!)、加速度は座標を2回微分したもの。

すなわち、座標を微分すると速度に、速度を微分すると加速度になる。

同じように、成功を微分すると成長速度に、成長速度を微分すると成長加速度になる。

要するに、成功は突き詰めると成長加速度が根底にあり、成功の度合いは成長加速度の二乗に比例する。

いかがでしょう、この理論。それっぽくないですか? 何言ってるのか分かんないですか? すみません。

なんとなく、ニュアンスで感じて下さい。

 

えー、要約すると、こういうことです。

成功や成長を生み出すのは成長加速度=「常に自分を変化させて成長し続けようとする姿勢」であり、それこそが人間の「凄み」の正体である。と私は思っている。

 

 

加速度を生み出すのはF、すなわち加えた「力」です。

成長加速度を生み出すのは、次に挙げるようないくつかの「力」です。

 

成功した自分をイメージする想像力。

色んな事に果敢に挑戦してゆく行動力。

少しでも先を読もうとする計画力。

自分の弱点を認めて直す修正力。

 

などなど。

自らを成長させるそれらの力を、子ども将棋教室では「自己アップデート能力」と呼び、ささやま寺子屋塾では「土づくり」と呼んでいます。

 

教育者として生徒を見るとき、つい、点数や成績など目に見える部分に注目してしまいます。

しかし、それはあくまでも「座標」に過ぎません。本当に評価するべきなのはその根っこにある加速度であり、力です。

子どもの成績が落ちたときは、付け焼刃ではなく根本の「力」をつけてあげたい。

子どもの成績が伸びた時は、その原動力となったその子の「力」を褒めてあげたい。

なんたって、座標は力の二乗に比例するのですから。

 

 

いかがでしょうか。今回は言葉遊びみたいな内容になってしまいましたが、

好きなんです、言葉遊びが。

文型と理系のキメラなのです。

今回も長々と拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました!